むし歯予防

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むし歯予防

むし歯を予防するには、セルフケアプロフェッショナルケアがあり、これを両立することで、むし歯を防ぐことが出来ます。

セルフケア
1. 食生活のコントロール
2. フッ素の効果的な利用
3. 歯磨き
4. キシリトール・ポスカム・リカルデントなどのガムを利用する

食生活のコントロール
脱灰と再石灰化
フッ素の効果的な利用
キシリトールガム・ポスカム・リカルデント
 

食生活のコントロール

もっともむし歯になりやすい食べ物は、やはり砂糖が入った甘いおやつです。
これらを頻繁に食べると、どんなに歯を一生懸命磨いてもむし歯になりやすいです。

むし歯にもっともなりやすいおやつ
むし歯にもっともなりやすいおやつ
これらは、砂糖が多く含まれるだけではなく、歯に残りやすい、あるいは食べるのに長時間かかるおやつです。

むし歯になりやすい飲み物
むし歯になりやすい飲み物
飲み物が原因でむし歯になっている人も、たくさんいます。
砂糖が入っているものはもちろんですが、PH5.5以下の酸性の飲み物は歯のエナメル質を溶かすので、むし歯の原因となります。
良く勘違いされているのがスポーツドリンク、100%ジュースです。
これらは酸性度が高いため、頻繁に飲むとむし歯になりやすいです。
哺乳瓶にこれらの飲料や、乳酸飲料を入れて飲ませると、お口の中に入っている時間が長いため、むし歯の大きな原因になってしまいます。
 

脱灰と再石灰化

脱灰と再石灰化食事やおやつをとおして、食べ物の糖分がお口の中に入ると、むし歯菌である「ミュータンス菌」がその糖分を餌にして酸をつくり出します。こうしたつくられた酸が、歯の表面のエナメル質の成分「リン」「カルシウム」を溶かしていきます。これが「脱灰(だっかい)」と呼ばれる作用です。

しかし酸性になった歯のまわりは、唾液の中和作用によって次第に中性に戻っていきます。
お口の中が中性になると、脱灰によって溶け出したリンやカルシウム、さらに唾液中に含まれるカルシウムなどが歯へと取り込まれていきます。これは「再石灰化」と呼ばれる作用で、お口の健康を守るうえで欠かせない働きのひとつです。

お口の中では、この脱灰と再石灰化が繰り返し行われています。そして、脱灰が強く働けばむし歯となり、再石灰化が強く働けばむし歯になることはありません。
つまり、むし歯を予防するには、脱灰と再石灰化をうまくコントロールする必要があるのです。

では、脱会の時間を短くして再石灰化の時間を長くするにはどうすればよいのでしょうか。
――それは、間食の回数を減らし、時間を短くすることです。糖分を多く含む甘いものや酸性の飲みものを摂取する機会をできるだけ少なくすること。
つまり、ダラダラ食べやちょこちょこ飲みをやめることが非常に重要なのです。

脱灰と再石灰化

また、酸性になったお口の中が早く中性になるためには、唾液量が多いことが必要です。
これには、よく噛むこと、キシリトールガムなど、砂糖が入っていないガムを噛むことを習慣化させることなどがよいでしょう。
それによって唾液量が増えて、早く中性にもどりやすくなります。
食生活を改善することは、歯磨きを頑張るよりもはるかにむし歯予防に効果的です。
ただし、歯周病予防には歯磨きが一番大切なので、歯磨きもおろそかにしないでください。
 

フッ素の効果的な利用

世界中で、日本よりも早くフッ素を取り入れて、むし歯予防を成功させている国がたくさんあります。フッ素の安全性はすでに20年以上前に確認されて言います。
日本でもフッ素を使って、むし歯を激減させた地域、学校などがあります。
当院でも、乳歯の時にむし歯をたくさん作って来院した子供達で、永久歯は一本もむし歯が出来ていない子がたくさんいます。
フッ素は、食生活の改善とともに、もっとも効果的なむし歯予防法です。
フッ素
フッ素には家庭用で使う濃度の低いものと、診療室で塗布する濃度の濃いものがあります。
家庭用のものには、洗口液やジェルタイプのものがあります。
いずれも、予防を積極的に行っている歯科医院においてあります。

家庭用のフッ素と診療室でのフッ素塗布を併用することで、むし歯を効果的に予防することができます。
家庭用のフッ素は毎日寝る前に使用してください。
診療室でのフッ素塗布は、3ヶ月に1回程度が効果的です。
特に子供のときに継続してフッ素を使うと、歯を強くするので、生涯むし歯になりにくくします。

プロフェッショナルケア

① 普段取りきれない歯のまわりのプラーク(歯垢)をきれいに取り除きます。
これをPMTC(専門家による歯のクリーニング)と言い、その後しばらくは頑固なプラークはつきにくくなります。
PMTC(専門家による歯のクリーニング)

② 前述のように、フッ素塗布を行います。3ヶ月に1回程度が有効です。
 

キシリトールガム・ポスカム・リカルデント

どのガムにもそれぞれ特徴がありますが、どれもむし歯にならないということ、噛めば噛むほど唾液が出て、唾液の効果でむし歯になりにくくするということは共通です。
ガム

『キシリトールガム』は一日五グラム以上(歯科用のもので一日四粒以上)を三ヶ月以上噛み続けると、むし歯の原因菌であるミュータンス菌が減って、さらにむし歯になりにくくなります。市販のものは歯科用のものに比べてキシリトールの含有量が少ないので、さらにたくさん噛む必要があります。

一方、『ポスカム』『リカルデント』はキシリトールの量は少ないのですが、その他に歯の再石灰化の効果を助けてくれる成分が入っています。『ポスカム』には、ジャガイモから抽出された水溶性のリン酸化オリゴ糖カルシウムが入っています。このリン酸化オリゴ糖カルシウムは、唾液に溶けて歯の再石灰化を助けます。『リカルデント』にも、牛乳由来の非結晶性リン酸カルシウムが歯になじみやすい状態で高濃度に入っていて、再石灰化を助けます。
これからお母さんになるので、子どもにミュータンス菌を感染させたくない人などは、前述したように、歯科用キシリトールガムを毎日四粒~六粒を継続して噛むのが良いでしょう。ただし、やめるとミュータンス菌は又増えてきます。

ポスカムは、成分のカルシウムがすぐに再石灰化を助けるので、即効性という意味ではすぐれていると言ってよいと思います。


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