コラム

一本一本の歯を大切に

オリンピック選手が強い力を発揮できるのに、欠かせない物のひとつに強い歯があります。

歯が一本でもかけてしまっていたら、オリンピックの舞台や大きな記録を出すことは難しいかもしれません。
歯には実は一本一本それぞれ違った役割があります。

前歯は、咬断(噛み切る時に力を発揮する)、小臼歯は粉砕(かみ砕く)、大臼歯は臼磨(すりつぶす)に欠かせません。歯は、全て揃って最大限の効果を発揮します。
もし歯を一本失ってそのまま放置すると、どうなるのでしょう?

歯を失うと・・・

歯並びのアーチは、失った歯を中心にして徐々に崩れはじめ、ついには反対の歯並びにまで影響を及ぼします。
また、上下の噛み合わせが崩れ始め、食べ物を咀嚼する時の自然な自浄作用を妨げる原因にもなり、口の中が不衛生になったり、噛み合わせのストレスから虫歯や歯周病が進行することもあります。

そして、噛み合わせのズレは口腔内だけではなく、全身的にも影響が出てくると言われています。
皆さんの中には、肩こり・腰痛・頭痛などで、悩まされている方も多いかと思います。

これらの症状は噛み合わせから来ている可能性が考えられます。
というのも、実際に噛み合わせを治すと症状が改善する場合が多く見られるからです。
この様に歯の健康は全身の健康に関わっている場合が多いのです。実際、歯の治療をしたり歯を失ったりして、初めての歯の大切さに気付かれた方も多いかと思います。

健康を失わない為に

健康を失わない為に

もし、歯を失ってしまったら、歯並びが崩れないうちに、代わりの歯を入れることも健康を保つ上で大事な事なので、ぜひ頭に入れて置いて下さいね。
歯を失う原因としては、むし歯、歯周病が一般的ですが、意外に多いのが不自然な力のかかりかたです。

一本一本の歯にかかる力の方向が正しくなかったり、必要以上の力がかかったりすると、歯は早く失われます。
たとえば、八十歳で八重歯があり、歯がほとんど残っているという人を、私たちはあまりみたことがありません。
犬歯には大きな力がかかる歯です。
そのため、犬歯の根っこは他の歯よりも丈夫にできています。

しかし、八重歯だと下の歯とうまくあたらないので、犬歯の役割を果たせません。
この為、必然的に隣の歯が犬歯の役割をするわけですが、根っこの短い他の歯では噛むときにかかる力に耐えきれず、失われていく場合が多いのです。
このように歯並び・噛み合わせは、歯を一生保つため、全身の健康を保つためにとても大切なことです。

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