小児矯正

低年齢からの矯正歯科のススメ

低年齢からの矯正のススメ

歯並び・咬みあわせが悪くなるのは、多くの場合、骨の成長が足りないからです。それをそのまま永久歯が生えそろうまで放置すると、狭いあごの中に永久歯を並べられないため、抜歯が必要になる可能性が高くなります。

また、骨の「ズレ」や「ゆがみ」も成長とともに拡大してしまうため、顔のゆがみや体のゆがみを生じることにもなりかねません。 また最近は骨格が正しく成長していないため、気道が狭く口呼吸になる子が増えています。口呼吸をしていると喘息やアレルギー性鼻炎、アトピーなどが起きる可能性が高くなります。

低年齢(3歳から12歳くらい)のうちにきちんと診断して、上下の顎の骨を正しく発育させることで、限りなく自然に出来上がった正しい噛み合わせ、きれいな顔立ち・口もとにすることが出来ます。また気道を広くすることで、アレルギーを予防することも可能です。 そして、そのお子さまのその後の人生にとって、それは何よりも大切な財産となってくれるでしょう。

乳歯の歯と歯の間には隙間がたくさん必要です。隙間がないと、永久歯になった時、叢生(らんぐい歯)になってしまいます。


乳歯列の歯間空隙の総和



乳歯列の歯間空隙の総和


上顎6.0mm以上 下顎4.5mm以上

上顎6.0mm以上
下顎4.5mm以上


良好

良好

上顎3.0mm~6.0mm
下顎2.0mm~4.5mm


32%に叢生

上顎3.0mm以下
下顎2.0mm以下


67%に叢生

上顎空隙なし 下顎空隙なし

上顎空隙なし 下顎空隙なし


97%に叢生

97%に叢生

噛み合わせが悪いとどうなる?

正しい「噛み合わせ」には骨や筋肉の正常な発達が必要不可欠です。逆に「噛み合わせ」の乱れは骨や筋肉のバランスの良い成長を阻害してしまいます。顎や歯の問題から頭痛、肩こり、腰痛などの問題へ進んでいきかねません。早い時期に正しい噛み合わせを作っておくことが将来の健康問題を未然に防ぐことになります。

小児矯正治療を始める目安の時期としては、3~4歳くらいからが理想的です。とはいえ、12歳くらいまでなら、顔つきまで含めて治すことができます。永久歯が生えそろってからの矯正では、通常の装置を使った歯並びのみの矯正となります。

噛み合わせが悪いとどうなるの?

機能的矯正とは?

成長期に使う機能的矯正装置(取り外しが出来る矯正装置)は、その人のかむ力や、舌の力をうまく使って歯と顎に働きかけます。歯と顎に無理な力をかけないので、後戻りが起こりにくいというメリットがあります。歯科矯正後の顔の感じがより自然な感じになるのも特徴です。

機能矯正の流れ

  1. レントゲンや模型を診断して、どこの成長に問題があるかを調べます。
  2. 機能矯正装置を使って、まずは、骨を正しく成長させることから始めます。
  3. 骨を正しく成長させたあとは、ワイヤーをつけて歯並びを治します。
  4. 最後の仕上げはリテーナーという後戻りを防ぐ取り外しが出来る装置を利用します。

機能矯正装置

  • 取り外しができる装置を毎日寝ている時と昼間2~3時間使います。
  • 学校に行くときや外出時にははずすことが出来ます。
  • 食事や歯磨きの時はずせるため、衛生的で、むし歯、歯周病のリスクが低くなります。

ビムラー・アブライアンス

ビムラー・アブライアンス

ムー・アブライアンス

ムー・アブライアンス

バイオネーター

バイオネーター

上顎の成長不良を機能矯正で治すとこんなに綺麗な顔になります

術前

              術前                   

3年後

MUHアプライアンス6か月+フェイシャルマスク6か月使用

3年後

小児矯正の目的とは?

見た目をきれいにする

歯並びがストレスになっている場合、歯科矯正することで、その精神的ストレスを取り除くことができます。また低年齢のうちに矯正治療をすることで、永久歯がより自然な歯並びになります。また、抜歯する必要もほとんどなくなります。

顔つきをよくする

顔の骨が出来上がってから矯正治療をする場合、歯並びは治せても顔つきを治すにはある程度限界があります。最悪、外科矯正(手術をともなう矯正)が必要になるケースもあるほどです。しかし、成長期から始めると顔つきもよくなり、唇の形も良い状態にすることができます。

歯並び・噛み合わせをよくする

噛み合わせが悪いと、様々な不定愁訴(原因不明の身体の不調)が現れやすくなります。具体的には・頭痛・肩こり・腰痛・倦怠感・鼻づまりなどが、よく上げられます。将来のこのような問題を起こさないためにも、噛み合わせを治療しておくことをお勧めします。また、正しい呼吸ができるようになり、喘息、アトピーなどアレルギーの改善が期待できます。

むし歯、歯周病の危険性を低くする

歯並びが悪いと、歯垢がたまりやすく、歯磨きもしづらいため、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。歯並び・噛み合わせをよくすることは、見た目の美しさだけではなく、口の健康促進にもつながるのです。

健康になる

歯並びが悪くなるのは、ほとんどの場合骨格が正常に成長していないからです。
上顎、下顎が頭蓋に比べて正常に成長しないと、気道が狭くなる傾向があります。
気道が狭くなると口呼吸になり、結果として喘息・鼻炎・アトピーなどのアレルギーになりやすくなります。

また、下顎が前に成長できないと、いびきをかきやすくなったり、睡眠時無呼吸症候群になることもあります。
気道が狭いと、ろっ骨の発育が悪くなり、成長不良の原因にもなります。
成長期のうちだと、矯正治療によりこれらのことを改善できます。

小児矯正治療の流れ

初診日(相談)

  • 矯正問診表を記入していただきます
  • ご希望をお聞きします
  • お口の中を拝見させていただきます
  • 診断方法、治療方法、治療期間、治療料金等の説明をします

二日目

  • 口腔内写真
  • レントゲン撮影(オルソパントモ・セファロ)
  • 印象採得(型どり)
  • カリエスリスク検査(矯正期間中むし歯にならないために)

三日目

  • 診断結果の説明
  • 治療方針、具体的な装置の説明

四日目

  • 矯正治療開始
矯正治療の流れを教えて!

小児矯正の症例

症例1:3歳から始めた受け口症例  MUHアプライアンス 3か月 → バイオブロックステージⅠ 6か月使用

術前

術前

噛み合わせが反対で、歯と歯の間にすきまがありません。

3ヶ月後

3ヶ月後

1年後

1年後

噛み合わせが治り、すき間もだいぶ出来てきました。

術前

術前

1年後

1年後

症例2:すき間が全然ない乳歯列

術前

術前

すき間が全然ない入歯列です。
このまま永久歯になると乱杭歯になってしまいます。

術後

術後

すき間がたくさん出来ました。
これで大きな永久歯が生えてきても安心です。

症例3:他院で抜歯するしかないと言われて来院した、受け口の症例

術前

術前

術後

術後

非抜歯で治しました。

術前

術前
KBテクニック 期間2年


術後

術後

抜かずにすんだため鼻から下のへこみ感がなくなり顔つきが良くなりました。

症例4:出っ歯の症例

術前

術前
KBテクニック  期間1年10か月

術後

術後

症例5:乱杭歯

術前

術前
KBテクニック  期間2年6か月

術後

術後

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